マイオブレースってどんな治療？

マイオブレース矯正を開始したら、まずはお口での呼吸（口呼吸）から、お鼻での呼吸（鼻呼吸）へ移行できるよう、これまで身についていた癖を改善していきます。そのための矯正装置が、鼻呼吸へ導くため専用に開発されたマウスピースです。このステップで癖を改善し、歯並びを悪くする要因を解消しておくと、あごの成長を十分に促し、あごが本来成長できる大きさにまで成長する素地を作れます。

マイオブレース矯正は、毎日アクティビティに取り組む必要がある治療法。マウスピースをお口にはめる時間も守らないと効果が出ません。そのため重要なのは、お子さま自身の協力です。普段つけ慣れない矯正装置をお口に入れて生活したり眠ったりするのは、どなたでも違和感があるでしょう。そばで見守る親御さまにも一緒に頑張っていただき、毎日、根気強くアクティビティに取り組むことが治療の大前提です。

当院は、およそ半年間にわたるこの時期を「導入期間」と位置づけ、マウスピースを毎日装着できるかどうか、アクティビティを行えるかどうかを、しっかり見守る期間としています。このステップをおろそかにして治療を始めても、最終的には意味のないものになってしまうからです。治療が実を結ぶためには、お子さまのご協力や親御さまの支えが欠かせません。当院ではアクティビティの専門講習を受講しエデュケーターと呼ばれる資格を取得した歯科衛生士をはじめ、歯科医師もお子さまの矯正治療をサポートしております。一緒に取り組んでいきましょう。

ステップ1が完了したら、次は舌の位置を正しく改善する段階です。ステップ1と同様に、この時期もお子さまにアクティビティと一定時間マウスピースの装着を行っていただきます。

歯並びが悪くなる原因は、お口周りの悪い癖と、歯の生えるスペースが確保されないことです。この時期は、舌の位置を正しく改善していきながら、あごの成長を促します。場合によっては、お子さまの成長スピードや年齢に合わせ、あごの成長をより促すための装置を導入することもあります。

どのようなケースでも、当院では成長段階を加味せず無理やりに治療を進めることはいたしません。お子さまの成長をしっかりと見守りながらマイオブレース矯正を進めてまいります。

3つ目のステップでは、正しい飲み込みができるように改善するのが目標です。この時期も、お子さまに行っていただくことは、アクティビティとマウスピースを一定時間はめていただくことです。ここまでのステップで、お口周りの癖が改善され、歯の生えるスペースも確保できていますので、この段階では歯が正しい位置に生えるよう導いてあげることを目指します。

マイオブレース矯正の最終ステージです。引き続き、アクティビティを続けながら正しい噛み方や飲み込み方、呼吸法をしっかりと身につけていただきます。マウスピースの装着も続きますが、マイオブレース矯正はここまできたらあと少しで終了です。

ステップ1から4までがすべて完了すると、マイオブレース矯正は終了です。治療終了後は、半年に一度お口の中をチェックしていきます。この定期的なチェックを繰り返し、2年経った時点で歯並びの再評価を実施します。